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#267 心折れず写真を続けていくために

Podcastの第267回をお届けします。音声で聴く方は一番下に。文字で読みたい方はここからどうぞ。

写真を上達させるためには…

こんにちは。カメラマンの大野朋美です。

東京では、桜の花びらは散ってしまいましたが、青空を見上げると、ハナミズキも咲き始めていて、まさに春爛漫です。

新年度がスタートしました。あなたはどんな気持ちで迎えていますか?

心機一転、写真に本腰いれて取り組んでみよう! とか、ちょっと離れていたけどもういちど写真を始めてみよう! といった方もおられるかもしれませんね。

写真が上手くなるためのコツって、いろいろ言われていますが、詰まるところコツコツと続けていくことじゃないでしょうか?

いや長年やってきたけど、一向に上達しないよとおっしゃる方もいるかもしれません。

わたしの主宰する「みんなの写真塾」でも、長く写真を撮ってきたけど、なかなか上手くならないので、ちゃんと習ってみようと入会を決めたという方が、ときどきおられます。

でもそういった方は、入会してからの伸びが早いんです。それは、長年、撮ってきたなかで、「ちょっと違うなあ」とか「何をどうしたらあの上手な人の写真のようになるんだろう?」といった疑問やモヤモヤも積み上がっています。だから私からの説明を聞いたときに、「そうか!」と、これまでの疑問が一気に解消されて、理解が早いのです。

この場合の「理解」というのは、腹に落ちるのも早いということです。腹に落ちる理解は、すぐに実践できるようになるということです。

上手くなりたいけどと思いつつも、勉強してみることをしないでいたけど、その気持ちが積み上がった結果、あるとき一念発起してやってみようと思う。そう思えたのも、やっぱり長く続けてきたからと言えるのではないでしょうか。

ではコツコツと長年に渡って続けていくためには、どうすればいいのでしょう?

こう言うと、写真が好きなら長く続くだろうし、好きじゃなくなれば辞めるってだけのことじゃないの? そう考える方もいるかもしれません。

本当にそうでしょうか? 好きなことなら勝手に継続していけると、普通に思われていますが、わたしは好きでいることにも努力が必要だと考えます。

写真を続けていくためのコツ

写真を長く続けていくために、ずっと好きでいるためには、ではどうすればいいのでしょうか。

それには、いくつかのコツがありますが、ここでは3つご紹介してみようと思います。

ひとつは、心が折れないために、あるていど自信がつくまで、キツい指摘を受けない方がいいということ。「キツい」というのは、ご自分のセンスに自信が無くなるような指摘をされないということです。

テクニック的なことなら、習えばなんとかなると思えるでしょう。でもセンスが無いと思わせられたら、そこから這い上がるのは、ちょっと難儀です。

本当のところ、センスは有るとか無いとかいうものではなく、磨くものなのです。磨いていく過程で、ダメだと思わされないように気をつけたいのです。

写真を見せるときには、褒めてくれそうな人を選んだり、指摘するのが好きな人には見せないように気をつけた方が良いと思います。

さらに繊細だったり、人の言葉をとても気にされる方なら、そういったリスクを避けるためにも、最初はあまり人に見せない方がいいのかもしれません。

次に、ベストを求めるのではなく、ベターを積み上げていけば十分と考えることです。

ベストを目指すと、そうでなかったとき、心が折れることもあります。いきなりすごく上手い人の写真と比べるのではなく、以前の自分の撮った写真と比べて、それよりも良くなっていればOKと考えるようにするのです。

ここまでは途中で止めないための守りの方法でした。最後に、もっと積極的な方法をご紹介します。

それは、写真をやっている人たちの輪の中にいることです。そういった環境を求めることです。

ときどき紹介している話ですが、カメラ初心者の方で、「おさんぽフォト」に参加して、続けて来られる方は、ほとんどが1年もすれば写真が上手くなっています。

「おさんぽフォト」は撮影を楽しむことが主旨のイベントなのですが、不思議と腕も上がっていくのです。

「おさんぽフォト」を10年近くやってきたなかで気づいたのは、参加している他の人たちにそれとなく影響されて、モチベーションが上がるからではないかなと。

他の参加者たちと写真についていろいろ話すのもそうですし、上手い人の影響を受けて、ご自身で密かに積極的に勉強されていることもあるでしょう。

写真はひとりで撮るものですが、続けていくには友人や繋がりを持っておくのもお勧めです。

何かを教えてもらったり、相談に乗ってもらったり、そういった明確な利がなくても、ゆるく繋がっている人たちがいる。あんがい、そういった人たちの輪に支えられているものではないでしょうか。少なくとも私はそう感じています。

お礼

さて、ここまで聴いていただいたリスナーの皆さまにお知らせです。

突然ですが、私のポッドキャストはお休みさせていただきます。

今日の話の後にこれをお伝えするのは気が引けなくもないのです。でも発信していくことを止めるというのではなく、別の形での発信を準備しているところなんです。そこではテーマを「写真」に制限せず、大野朋美がこれまで生きてきた経験から、伝えたいことを伝えていきたいと考えています。

このポッドキャストでも、写真を軸に、広く通じる考え方をお伝えしてきましたし、そこを汲み取っていただけているのではないかと思います。もしそういった私の考えや発言に関心を持っていただけた方は、新しいコンテンツでもお会いできれば嬉しいです。

とはいえ当分のあいだ、月いちの佐藤さんとのお喋りは続けてまいりますので、YouTube「カメラとブラともみ」と合わせて、今後もご愛顧くださいませ。

ではまた。

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