#266 『カメラとブラともみ』お勧め撮影スポット〜春の奥多摩
Podcastの第266回をお届けします。音声で聴く方は一番下に。文字で読みたい方はここからどうぞ。
春の奥多摩をカメラ散歩
こんにちは。カメラマンの大野朋美です。
私、大野朋美が、いろんな地域を、写真を撮りながら紹介していくYouTube番組、『カメラとブラともみ』は、制作パートナーの佐藤さんと、しっかり時間を掛けて作っているので、毎回、収録から約ひと月後の公開になっています。そこでちょうど1年前のこの月に収録した撮影スポットを、あらためてご紹介していくシリーズをポッドキャストで行っています。
昨年の4月にロケをしたのは『カメラとブラともみ〜春の奥多摩』でした。
奥多摩といえば、広く一般的なイメージでは、キャンプやバーベキューで賑わう夏のレジャースポット、だと思います。あと秋の紅葉シーズンにも沢山の人で賑わいます。
でも意外とこの4月半ばに訪れたのは正解だったなと思いました。写真散歩が好きな方にはお勧めしたいシーズンです。
というのも、山桜が咲いていたり、芽吹いたばかりの新緑がきれいだったり、いろんな花が咲いてたりしました。歩いてる道の脇に、そういった花々を見つける楽しさもありました。
なので持っていくレンズは、マクロレンズもあるといいです。
この時に私が持って行ったのは、16-35mmの広角レンズ、100-400mmの望遠レンズ、100mmマクロレンズでした。
奥多摩の三渓谷をカメラ散歩
ロケでは氷川渓谷、御岳渓谷、鳩の巣渓谷と3つの渓谷をご紹介しました。
どの渓谷も駅から徒歩ですぐの場所にありますから、1日で3つを巡ることは、じゅうぶん可能です。
上流から順にお話していきます。
まず奥多摩駅から徒歩で10分くらいの場所にあるのが氷川渓谷。
氷川渓谷は、川の水がエメラルドグリーンの色をしていて、綺麗なんですよね。まあ同じ川だから他の2つの渓谷もそうなのですが。
訪れたら、やっぱりこの色を綺麗に写したいときっと思うと思います。そういう意味では、晴れの日に訪れたいところです。
橋が2つ出てきますが、そもそも奥多摩は橋がとても多いのです。
しっかりした鉄橋も多いですが、吊り橋も多く残っています。
このロケでも氷川渓谷や鳩の巣渓谷で登場しますが、奥多摩には、他にも吊り橋はたくさんあって、鳩ノ巣から奥多摩、また奥多摩から奥多摩湖に向けての渓谷沿いを歩いて行くと、いくつも見つけることができます。奥多摩の橋巡りをテーマに写真散歩してみても面白いかもしれないなと思いました。
鳩の巣渓谷は迫力がありました。ゴツゴツとしたむき出しの岩肌や、川には巨大な石がゴロゴロと転がってあって、ダイナミックな景観でした。ロケでは日没ちかい時間になってしまったのですが、時間が許せばもっとじっくり滞在していたい場所でした。
御岳渓谷は、3つの中ではいちばん下流に位置し、川幅も広かったです。
河原に降りて、そこから川の流れを写しています。映像では流れていませんが、じつはこの流れる川面の撮影にハマってしまい、けっこう長い時間、撮っていました。
連写して、数10枚撮っても、1枚、1枚が全て違った表情で撮れているので飽きないんですよね。
川沿いには遊歩道が通っていて、遊歩道沿いを山の植物を撮影しながら歩くのも楽しかったです。
また奥多摩名物の釜飯を河原で食べました。映像撮影の佐藤さんと大きな石の上に座って食べてるシーンが流れています。
食べる前に写真を撮ったのですが、渓谷の風景とコラボさせて写していますので、どういった場所で撮っているのかはチェックしてみてください。こういう写真を撮っておくと、いい記念になります。
奥多摩の廃墟をカメラ散歩
最後に奥多摩湖にあった廃墟もご紹介します。
Part2では、廃墟スポットとして有名な奥多摩湖ロープーウェイを訪れています。
ちょっと足元が悪いので、そういう意味でお勧めはできませんが、写真的には面白いスポットでした。
純粋に廃墟が好きな方はどうなのか知りませんが、ここも私的にはこの季節に訪れて良かったなと思います。
映像の中でも話していますが、私は廃墟自体よりも、そこに絡むツタなどの植物を写すことに興味があります。
この季節は、先ほども言いましたが、ちょうど緑が芽吹く季節ですので、廃墟から新たな命が芽吹くという、退廃と再生をテーマにした写真が撮れると思いました。
まあ緑が茂って、まさにジブリ映画の『天空の城ラピュタ』みたいだったら、それも面白そうなので、もし次に訪れるなら夏でしょうか。
それから、実はもうひとつ廃墟スポットを訪れています。鳩の巣渓谷に降りていくときにあった旅館は今は使われていない廃墟でした。
ここを訪れたときは、ちょっと気にして見てみてください。
吊り橋や渓谷風景のなどなど、奥多摩って、たくさんの日本の映画やドラマのロケ地でもあるので、東京の方はもちろんですが、東京以外にお住まいの方も、東京観光には、足を伸ばして奥多摩も加えてみてはいかがでしょうか。
ではまた来週、火曜朝7時にお会いしましょう!