#254 『カメラとブラともみ』お勧め撮影スポット〜冬の木曽路
Podcastの第254回をお届けします。音声で聴く方は一番下に。文字で読みたい方はここからどうぞ。
冬の木曽路を写真散歩
こんにちは。カメラマンの大野朋美です。
私、大野朋美が、いろんな地域を、写真を撮りながら紹介していくYouTube番組、『カメラとブラともみ』は、制作パートナーの佐藤さんと、かなり時間を掛けて作っているので、毎回、収録から約ひと月後の配信となっています。そこで、ちょうど1年前の今月に収録した撮影スポットを、あらためてご紹介していくシリーズをポッドキャストで行っています。
昨年の一月にロケをしたのは「カメラとブラともみ〜冬の木曽路」でした。なので今回は木曽福島と奈良井宿の撮影スポットをご紹介します。早速、行ってみましょう!
冬の木曽福島と崖屋造りの家
まずは木曽福島の駅周辺にある古い町並みを訪れました。
道路の脇などに雪が積もっていたのですが、雪が降った、翌日だったのかな。雪景色で、なおかつ快晴のいいお天気に恵まれました。
ここで雪景色の撮影についてちょっと触れておきます。
私の住んでいる東京などのように、1シーズンに雪が1、2回しか降らない地域って、降るとすぐにカメラを持って出かけたくなりますが、雪景色の綺麗な風景を写そうと思ったら、お天気が晴れなのがお勧めです。
雪が降っている時って、だいたいがドンヨリとした曇りのお天気ですよね。そうすると、渋いイメージとか、落ち着いたイメージの写真を目指しているなら構わないのですが、「あ、雪だー!」って、ウキウキした気分で写すとちょっと違うイメージの写真になってしまって、ガッカリしかねません。
幸い、東京などの地域では、雪が降った翌日は晴れるところが多いので、翌日に出かけて青空の下で写すといいです。まあ朝のうちでないと溶けてしまうかもしれませんが。
話を木曽福島に戻します。木曽福島駅を出て右に歩いていくと、旧中山道の福島宿があります。こじんまりと小さいですが、昔の宿場町の風情がしっかり残っていました。
そこから坂を下ると木曽川に出ます。この木曽川沿いに建つ崖屋造りの家々を観てほしいですね。フォトジェニックです。ただ2020年の台風で、増水した川に家の基礎の部分が流されて、かなり危険な状態になったそうなんです。その後にどうなったのか分からないのですが、お住まいの多くの方々は、引き続きここに住みたいという意向が強いそうで、復旧工事の方向で話が進められたそうです。
冬の奈良井宿を写真散歩
木曽福島から中央本線で塩尻方面へおよそ20分ほどのところに奈良井駅があります。観光地として名高い奈良井宿は駅を出たところから、ずーっと伸びています。駅を出ると、すぐに時代も江戸にトリップできるんですよね。
奈良井宿の観光案内用の写真は、だいたい望遠レンズで撮られていますので、望遠レンズをお忘れなく。
江戸時代の家々が連なる感じは、望遠レンズで写すと表現できます。
でも「木曽の大橋」は、迫力をもって写したいので、広角レンズもあるといいですね。
大橋が掛かっている川は奈良井川でした。私はこの川も木曽福島から続く木曽川だと思い込んでいたのですが、地図でよく確認すると違ってました。JRでずっと川沿いを走ってきたものと思っていましたが、一部で川から離れていたようです。次に現れたのは同じ木曽川ではなく、奈良井川だったということです。
奈良井川は茶臼山から松本の方へと北上して流れて梓川と合流するようです。木曽川はご存知のように愛知県の方へと流れていきます。なので流れが逆みたいなんですよね。これは訪れた時には気づきませんでした。
あ、あと、あまり知られていないようですが、と言っても、私たちも杉並木に向けて歩いていて偶然に見つけたくちですが、「二百地蔵尊」は、なかなか圧巻でした。たださすがに、これだけのお地蔵さんたちに一斉に見られていると思うと、ちょっと緊張します。
奈良井宿は山々が青々とする夏もいいですが、雪が降ったら、寒いけれど風情ある写真が撮れるのでお勧めです。ただ、私は冬場は常に雪が積もっていると思っていたのですが、実際はそうでもないそうですので、訪れる前に調べてみてください。
冬の木曽路、寒かったけれど、いい写真が撮れましたので、訪れて良かったなと思っています。
ではまた来週、火曜朝7時にお会いしましょう!