#253 写真を変えたいなら行動を変えること
Podcastの第253回をお届けします。音声で聴く方は一番下に。文字で読みたい方はここからどうぞ。
1年のスタートに
あけましておめでとうございます!カメラマンの大野朋美です。
さあ2022年が始まりました。年の始めって、やっぱり気持ちが新たに切り替わりますよね。そうではありませんか? 私も2021年12月31日と2022年1月1日では、たった1日だけどガラリと変わりました。2022年はどんな年になるのか、12月31日には少し不安もありましたが、元旦にはもう、いい1年にするぞと考えていました。ま、単純なんでしょうね(笑)
さて、リスナーの方の中にも、新年を迎えて、今年はどんな写真を撮ろうかな、撮れるかなと期待されていたり、ワクワクした思いでいる方は少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
ただそう思っていても、いざ自分の撮った写真を見返してみると、なんだかいつも同じような写真ばかり撮っているなあ、マンネリだなあと感じたりしませんか? そうしてもっと上手な、センスある写真を撮りたいなと思ったり。2022年の最初のポッドキャストは、あなたの写真が変わる、変えるためのコツをお教えします。それは、、
写真表現を変えたければ行動を変えること、です。
写真表現を変えたければ行動を変えること
どういうことか? 例を挙げましょう。以前、私は写真にアドバイスをするという有料サービスをしていたことがあります。それに申し込まれた方の中に、こういった方がいました。
その方は長年、写真をされてきていて、何10枚も撮りためた写真を持ってこられました。拝見してみると、どの写真も上手く写されているのですね。基本は分かっていますし、構図も上手い。でも確かに、コンテストで上位に入るとか、感動するような写真とは、正直、言いづらい。で、その時に、私が何とアドバイスしたと思いますか?
私はこう言いました。
「行動を変えてみてはいかがでしょうか?」
実はその方の写真の多くは、観光ツアーで旅行したときの風景写真だったのです。
ツアーで訪れる観光スポットというのは、もちろん風光明媚な場所でありますし、フォトジェニックな景色でしょう。でもそれだと、ありきたりの写真になりがちです。
だからその方には、ツアーでなくご自分で計画して行かれてはどうですかと、伝えました。
写真で人の心を動かす大事なポイントのひとつに「光」があります。光を選ぶことは大事なポイントです。つまり天候や時間帯、季節を考えに入れることです。
たとえば早朝に出かけていけば、朝もやや朝霧が、その風景を感動的なものに変えるでしょうし、逆に夕暮れ時に茜色に染まった時間帯も然りです。逆光も使いようによっては、被写体を感動的に演出してくれます。
行動を変える例は他にもあります。たとえば素敵な花を見つけて、それを写真に写すとき。これまで写真を1枚写して終わりにしていた方は、2枚、3枚、5枚、10枚と撮るようにしてみるとか。
どう変えればいいのか分からないなら
また、どこをどう変えていいか分からないという方は、たとえば周囲で素敵な写真を撮っている方がいれば、その方に聞いてみるといいのです。撮影に出かける時にどう準備していくのか、下調べをしているのか、どのように調べているのか。また撮影会に参加したら、他の人がどのようにしているのかを見てみるとか。そういったことから始めてみてはいかがでしょうか。
なんだそんなことかと思われるかもしれませんが、そういったちょっとした行動からスタートすることは、実はとても大事なことなのです。これは写真に限らず言えることです。
あ、そうそう。私の主催している「おさんぽフォト」に来てみるのもお勧めですよ。常連の参加者は、ベテランの方も少なくありませんし、やさしい方たちがほとんどなのでお勧めです。楽しく写真を撮って、コツも教えてもらえたら、いいと思いませんか?
ところで最初に私が大晦日と元旦でガラリと気持ちが変わったのも、尊敬できる友人に誘われて、一緒に山登りをしたからです。毎年お正月はまあ、ゴロゴロしてることが多かったんですけどね(笑)
2022年、あなたに感動的なシーンが訪れますように。そして心に残るいい写真が撮れますように。
ではまた来週、火曜朝7時にお会いしましょう!