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#242 シーズン目前!紅葉撮影のポイントをおさらいします

Podcastの第242回をお届けします。音声で聴く方は一番下に。文字で読みたい方はここからどうぞ。

晴れの日の紅葉撮影のコツ

こんにちは。カメラマンの大野朋美です。

日本気象協会が2021年10月14日に第2回「紅葉見ごろ予想」を発表しました。今年の紅葉の色づきは、全国的に平年並みのところが多いそうです。

すでに山の方では紅葉しているところもありますが、広い範囲でこれから紅葉のシーズンに入ります。ということで、その前に紅葉を撮影する時に気をつけたいことや撮影のコツなど、紅葉撮影のポイントについて、おさらいしておきませんか?

詳しく説明していくというより、ざっとポイントだけ上げていきますので、「あー、そうだったな」と昨年のことなど振り返りつつ、聞いていただければと思います。

まず紅葉なのだから、なんといっても写真に写る色を気にしますよね。鮮やかな色で写したいものです。

でも実際のところ、その場のテクニックではどうしようもない場合が多い。紅葉の色にこだわるなら、当たっている光が重要なポイントとなるからです。

鮮やかな色で写したいなら、やはり晴れている日を選びたいところです。順光で写すとき、つまり太陽を背にして写す場合は、光を浴びて、葉の色が鮮やかに出ます。

このとき、直射日光が強く当たっているなら、反射が強過ぎると感じることもあるでしょうから、PLフィルターを持っているなら、忘れずに持っていくことをお勧めします。紅葉で色づいた山肌を写すときにもあった方がいいですよね。

逆光で写す場合は、木の下に入って、葉の裏側から、太陽の光が葉っぱを透かすようにして写すといいです。「紅葉は逆光で写せ」とは、紅葉撮影の定石のように言われていることですね。これは透明感が出るからです。このときのポイントは、カメラの露出をプラス補正に、つまり写真の明るさが明るめになるように設定します。+1くらいを目安に、ちょうどいいところを探してください。

曇りの日の紅葉撮影のコツ

撮影に出かける当日が、あいにくのお天気で、たとえば曇りだったりすると、鮮やかな色で写すことは望めませんが、それでもカメラの設定で何とかならなくもないです。

まずはカメラの設定でWB(ホワイトバランス)を「曇り」や「日陰」に設定してみてください。カメラは通常「AWB(オートホワイトバランス)」に設定されていますが、これだとちょっと、青っぽく写っているはずですので。色の違いって、モニターを目で見ただけでは気づかないかもしれませんので、まずは変えてみることをお勧めします。

さらに「ピクチャースタイル」など、写り方の設定を「鮮やか」とか「ビビッド」「風景」など、色が濃く写るように設定します。

もちろん現像するなら、この限りではありません。

一口に曇りといってもいろいろですが、あまりにも空がどんよりとしていたら、カメラの設定を変えてみても、色鮮やかに写すことは難しいでしょう。

その場合は、いっそ方向性を変えてしまった方が得策かと思います。侘しさ、寂しさ、つまり、わびさびを感じるような作風にしてしまうのです。これは特にテクニックなどなく、ただそういったイメージを持ちながら被写体を探すといいでしょう。その方がストレスなく撮影を楽しめると思います。

紅葉撮影あれこれ

紅葉が一番見頃となる時期は、落ち葉にも注目してみてください。まだ落ちたばかりのきれいな葉っぱを写すことができるのも、この時期です。落ち葉というと、紅葉の終わり頃というイメージもあると思いますが、その頃になると、落ち葉も踏まれていたりして綺麗な状態のものが少なくなります。きれいな状態の落ち葉が撮影できるのは、紅葉のピークか、ほんの少し前あたりがお勧めです。

紅葉撮影に持っていくレンズは、望遠レンズがあるといいでしょう。葉っぱって、大抵は目線より高いところにありますよね。200mmくらいはほしいところですし、もっと長いレンズがあってもいいくらいです。

さて、今年の紅葉はどうでしょうね。台風や豪雨の影響も例年に比べてひどいってこともなさそうですし、私は少し期待してるのですが。

ではまた来週、火曜朝7時にお会いしましょう!

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