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#260 写真の基本とは何か?

Podcastの第260回をお届けします。音声で聴く方は一番下に。文字で読みたい方はここからどうぞ。

こんにちは。カメラマンの大野朋美です。
つい先日、目にしたアサヒビールのTVCMで、こんなメッセージが流れていました。
「もうすぐ春」、「今年こそ元気いっぱいに乾杯したいね」、「会える日が待ち遠しいね」と。

今年の桜は開花がすごく早まると当初予想されていましたが、ここのところ寒い日が続いているからか、少し修正されていました。現時点で東京や大阪では、おおむね20日頃のようです。ということは、あと1ヶ月経ったら桜が見られるってことですよね。まだ寒い日が続いているので、いまひとつ実感が湧きませんが、桜が咲いたら、気心の知れた友人たちと、今年は楽しく乾杯できるといいなと思いました。

写真の基本って何だろう?

さて今日は、写真の基本って何? っていう話をしようと思います。

リスナーの皆さまの中には、写真をちゃんと学んでみたいと思ったことのある方も多くいらっしゃると思います。その時に何がしか勉強する方法を探したんじゃないでしょうか。

世の中には、カメラの使い方や写真の指南本がたくさん出ていますし、ネットにもさまざまなテクニックが溢れています。でもそれって例えば、ポートレートの撮り方や電車の撮り方、滝の撮り方など、部分的な話ばかりで、そうじゃないんだよねって思ったことはありませんか?そうじゃなくて、とりあえず写真について一通りのことを知りたいんだ、マスターしたいんだと思ったことが。でも、それを教えてくれるものって、なかなか見つからないですよね。

もっと言えば、そもそも、その“一通りのこと”が何か分からない。けっきょく写真は、何と何と何が分かっていればいいの? 勉強すればいいの? って。

今日は、そういった方の疑問やモヤモヤにお答えして、写真の基本とは何か? ということについてお話します。

写真の基本は5つのこと

写真の基本というと、まずはカメラの使い方をマスターすることだと思われている方も多いと思います。

たしかに、まずはカメラの使い方からです。カメラの使い方を知るというのは、それと同時に、ちゃんと写真を撮るなら、どういったことに気をつけなければならないかを知ることにも繋がります。

それは、大きく区切れば「明るさ」、「色」、「ピント」です。これらを適正に、というか自分の思い通りに設定できることが最初のステップです。

そしてカメラの使い方には出てこないこととして、他に「構図」と「光」があります。

要するに、この5つの項目についてしっかり理解すれば、まずは自分の意図した写真を撮るためにどうすればいいのかが分かります。

カメラで明るさを調節できるようになれば、写した写真が暗いなと思ったら、明るく調整できますし、ピントがブレたり、ボケたりしたら、どう修正すればいいのかが分かります。

構図についてですが、基本的な構図法を学ぶことは重要ではないという意見もみられます。もともと構図のセンスがとても優れている方ならそうかもしれません。ただ構図というのは単に、バランスよく、カッコよく写すためだけにあるのではありません。目の前の被写体を、どう見せるのか、こちらの意図を伝えるために構図法を習っておくのです。

そうそう、レンズの知識も写真の基本ですが、レンズは明るさやピント、構図を勉強する中で出てきます。

最後に光です。光は、写真にとってなくてはならないものです。もし光がなければ写真は撮れません。

よく、写真家は光を見る目がある、光を見るセンスがあると言われます。でもそれはもともと備わった能力ではなくて、ちゃんと学んで、訓練すれば身に付くスキルなのです。誰でもちゃんと学べば、光を見る目を養い、光を意識した写真が撮れるようになりますよ。

ここまで挙げてきたことが写真の基本であり、まずはここをマスターしておくことが大事です。もしこれらを知らずに、センスだけで写真を撮っていると、いつか頭打ちになるでしょう。逆に、これらのことさえしっかり分かっていれば、どんな被写体でも、自分で考えて、上手く写せるようになります。こうなってきたら、写真がグッと面白くなるんですよね。

写真を立体的に学ぶ

写真の基本を理解し、自分で使いこなせるようになると同時に、写す対象が何であるかによって変わってくるスキルもあります。これは細かいことを言っていけばキリがないのですが、被写体別の撮影スキルにも、それぞれの最低限の基本テクニックは学んでおくことをお勧めします。

被写体別というのは、自然の風景を写す、海や滝、野山の風景、花や鳥を写すとか。マクロ撮影で小さなものを大きく写す。街を写す、街は夜景もありますよね。建築撮影もあります。さらに人物撮影、電車や飛行機、人がスポーツをしている姿などの、いわゆる動体撮影。まだあります。物撮りと言われる静物、モノの撮影です。それは料理の撮影も含まれますね。対象によって、さまざまな撮影スキルがあるんですね。

こんなにたくさん学ぶことがあるのかとうんざりされたでしょうか? いえ、これだけのことをマスターしたら、どんなに写真が上手くなるのかと希望を持っていただいたのではないでしょうか。もしこれらについてマスターされていないのでしたら、これからどれだけ腕を上げることができるでしょう。そして、何かひとつ出来るようになる度に、面白さが増していくのです。

最後にちょっと宣伝させてください。

私の主宰するオンライン写真塾の「フォトマスターコース」では、前半に話した明るさやピント、光といった基本を学ぶことと同時に、それらどう活かして写せば良いのか、対象別の撮り方を学んでいただけるように組み立てています。そうやって立体的に学ぶことで、深まるからです。

現在、追加募集をしています。追加というのは、もともとは昨年9月にスタートした1年コースです。そこに3月から加わって、今年の8月までの6ヶ月間、写真を学ぶことができます。視聴期間が半年になるだけで、講義は1年分すべてご覧いただけます。

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ではまた来週、火曜朝7時にお会いしましょう!

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