#226 カメラのお勧めは何ですか?にお答えします。2021夏
Podcastの第226回をお届けします。音声で聴く方は一番下に。文字で読みたい方はここからどうぞ。
ミラーレス一眼がオススメ
こんにちは。カメラマンの大野朋美です。
そろそろボーナスシーズンですし、サマーセールとかキャンペーンのお知らせも入ってくるようになりました。
そこで今回は、主にこれから写真を趣味として始めたい人や、スマホよりカメラの方がいい写真が撮れるなら、カメラを買うことも検討しようかなという人へ向けて、昨今のカメラ事情を交えながら、カメラの選び方についてお話しします。
私が写真を教え始めたときから多い質問が、「カメラは何を買えばいいんでしょう?」というものです。おそらく他のカメラマンや、写真をガッツリ趣味にしているアマチュアの方も、こういった質問をよくもらうと思います。
まずこういう時に教える側の返事で多いのが、「何を撮るかに寄るよね」っいうもの。私も以前にそういうことを言ったかもしれませんけど。でもこれって、逆にこう問われて困ったんじゃないでしょうか。
たしかにスマホではいつも花とか料理とか、旅先で撮るくらいだったけど、せっかく買うのなら、これまで撮ってきたものに留まらず、他にもっとこういうものもキレイに撮れるよとか、カメラを買った先に、素敵な楽しい世界が広がっているのかもしれないって。そういう期待を込めて質問してたりしませんか? なのでここでは、こういう性能のカメラを買えば、こういうものが上手く撮れますよっていう説明をしていきます。実際にはカメラの機種を紹介するというより、カメラのスペック、性能で紹介していきますので、選ぶときの参考にしてください。
それと話に入って行く前に、カメラはミラーレス一眼を紹介していきます。2021年現在、すでに一眼レフがいちばん性能の良いカメラということではなくなりました。そしてメーカーの動きから考えて、今後、主流になるのはミラーレスのようですから。
月・星・花を上手に撮るのにオススメのカメラ
まず、スマホでなく、カメラを買ったら写してみたいものとしていちばんよく挙げられるは、月を撮ることです。大野朋美調べですが、ほとんど皆さん、そう言われます。
で、月をきれいに写すには、どのカメラでというより、レンズを、望遠レンズを選ぶことになります。そして望遠レンズを付けられるのは、現在出ているミラーレス機ならどれもだいじょうぶです。買うときに望遠レンズが付いてくるものを選ぶといいでしょうけど、あらためて後から買い足すことも、もちろん可能です。
月を望遠で写すときに、三脚があるといいのですが、三脚を持っていないというなら、カメラの手ブレ補正機能が優秀なものを選ばれるといいでしょう。「5軸手振れ補正」と書かれているものが良いです。最近のカメラであれば、多くののカメラに付いています。
また、お花を画面いっぱいに写したいっていう場合も同じです。手振れ補正機能が優秀であることがポイントです。お花をアップで写すときも、カメラよりレンズ選びがポイントとなります。マクロレンズを買うことになりますが、マクロレンズも、まあ大抵の機種で出ていますが、買われる前に一応チェックしてみてください。
月に留まらず、せっかく買うなら星空も綺麗に撮りたいというなら最高ISO感度の高いものがオススメです。ISO感度の最大値が大きいというのは、暗いところでも綺麗に写るということです。ここが5万以上の機種を選ぶといいでしょう。ちなみに星空を写す場合は三脚が必要なので、手振れ補正機能は考えなくていいです。
スポーツや動くモノを撮るときにオススメのカメラ
次に、子供の運動会やスポーツを上手く撮影したいとか、電車や飛行機、モータレースなどを撮りに行く場合のおススメです。
おそらくまず連写性能を調べると思いますが、それより大事なのは、AF(オートフォーカス)の性能です。
AF機能にはいくつかあって、ピントを合わせてくれる測距点が画面の端の方まであるのか、その数は多いのかということがポイントのひとつ。そして暗い場所でも正確にピントを合わせてくれるのかということもポイントになります。とくに体育館や室内スポーツを写すなら、大事なポイントです。
ただ、AF性能は、実際に使ってみなければ分からないところがあります。私見ですが、AF性能は、ミラーレスではずっとソニーが業界を牽引していますし、現時点ではソニーのカメラが性能的にはオススメです。でもそれに迫るのがキヤノンです。他の性能や好み的にキヤノンがいいなら、キヤノンでもいいと思います。
実際にカメラを選ぶために機種を調べ始めたら、値段が30万以上するカメラもけっこう多くあることが分かるでしょう。30万以上するものはプロや上級者が使うものと考えがちですが、もし室内スポーツを失敗なく写したいなら、10万円クラスのいわゆる入門機でなく、初心者こそこういったカメラを買った方がいいかもしれません。
先ほど話さなかった連写機能ですが、これは現在秒間30枚という、もうほぼビデオを切り出す感覚のものもありますが、まあ10枚/秒以上あればいいんじゃないでしょうか。
カメラの画素数について
あとはカメラを選ぶときに、画素数というのがありますが、常にメーカーのスペック欄の上の方に書かれているので、重要な選択ポイントであるかのようですが、現在発売されているカメラでは、もはや画素数はそれほど気にしなくて大丈夫です。ほとんどの機種でも2000万画素以上ありますが、よほど大きく引き伸ばしてプリントするのでなければ、まず問題ありません。
最後にもうひとつ。ネットで買われる方も多いと思いますが、購入予定のカメラは必ずいちどは現物を手にとってみることをお勧めします。デザインや、実際に手にとってみたときの感触、操作ボタンとか、シャッター音とか、性能だけでなくそういったものも選ときの大事なポイントです。決して安くない買い物ですから。
ではまた来週、火曜朝7時にお会いしましょう!