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#241 バラ撮影のワンポイントアドバイス

Podcastの第241回をお届けします。音声で聴く方は一番下に。文字で読みたい方はここからどうぞ。

バラを上手く写すためのアドバイス

こんにちは。カメラマンの大野朋美です。

秋バラが咲いているのを、チラホラ見かけるようになりました。

バラって華やかだから、パッと目に付きますよね。で、写真に撮りたくなるんですけれども、、その見事に咲き誇っている様を写真に撮ってみると、いまひとつだったって経験はありませんか。

理由はそれぞれでしょうけど、おそらくこうだろうなっていうことを、お話してみようと思います。

今回は、バラを写すときに知っておくと役に立つ、ワンポイントアドバイスをしてみようと思います。

バラを写す最適な天候とは

まずバラを写すときに考えておくべきポイントは天候で、高曇りぐらいが理想です。直射日光が当たっている状況では、特に白い花だと、いちばん外側の花びらが白トビします。

バラって、花びらが幾重にも重なっているので、影が出やすいですしね。特に白いバラは気をつけたいです。

そういう意味では曇りや日陰で撮影した方が上手くいきやすいです。青空を入れたいなら、直射日光が当たらない時間を選ぶとか、太陽が雲で隠れた瞬間ねらうといいでしょう。

バラは色鮮やかな花が多いですよね。なので、ふだんカメラの設定を「風景」とか、「鮮やか」、「ビビッド」にしている場合は、色が濃く出すぎるかもしれません。特に真紅のバラなどは、「ニュートラル」の設定で写してちょうどいいくらいかもしれません。

また、いっそのこと雨が降ってるときや雨上がりに、雨粒の付いたバラをシットリと写すのもおススメです。

たくさん咲いているバラを写すコツ

最盛期には、いくつも咲き乱れている薔薇を一枚の写真におさめようとすることもあるでしょう。

そのときに考えたいのは構図ですが、これがなかなか難しいですよね。

何かの構図法に則るよりも、全体のバランスを考えるようにするといいです。バランスという言葉通り、画面の上下左右、どこかに偏らないように入れることです。

でもこれが、なかなか上手くいかないものです。この辺りが素敵かも!と思って写してみるのだけれど、後で確認すると、なんだかキマってないように感じることってありませんでしたか?

肉眼で見ているときは、立体で捉えているのだけれど、写真になると平面ですよね。だからシャッターを切った後に、花の配置のバランスを、よくよくモニターで確認した方がいいでしょう。

バラの蕾を写すコツ

バラって、咲いたときにどんなにゴージャスでも、蕾のときは可愛らしいですよね。蕾も、見つけると写しておきたくなります。

でも写してみたら、なんだか違う、あのプックリと可愛らしい感じが出ていないと感じたことはありませんか?

蕾って、たしかに小さくて可愛らしいのですが、それで小さく写すと、何だか分からないってことになりがちです。

なので、しっかり近づいて、大きく写すようにしたいです。でないと周囲に埋もれてしまいがちなんですね。蕾の隣や背後に、咲いたバラの花が写っていると、どうしてもそっちの存在感の方が強く出ますし。

もうひとつは、空や壁などのシンプルな背景を探すこと、背景を大きくぼかして写すことで、存在感を高める工夫をしましょう。

薔薇は比較的、長いあいだ楽しめる花です。10月から11月末頃まで、広い地域で咲いているのを見ることができます。

そうそう、枯れていく薔薇を写すのもお勧めです。私は枯れた薔薇を写すのがけっこう好きだったりしますが、これも枯れてれば何でもいいワケじゃないし、天候や周囲の風景も考えないとならないし、取り組み甲斐のあるテーマですね。

今回の話を参考に、晴れや曇り、雨の日など、いろいろな表情を楽しんでください。

ではまた来週、火曜朝7時にお会いしましょう!

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