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#235 耳が痛い?でも写真の腕が確実に上がる方法

Podcastの第235回をお届けします。音声で聴く方は一番下に。文字で読みたい方はここからどうぞ。

カメラマンの背筋が凍る言葉とは

こんにちは。カメラマンの大野朋美です。

再撮という言葉があります。再度撮影するの略です。これ、私たちカメラマンにとっては恐怖の言葉です。撮影の仕事をして、もう一回行ってこい!と言われるのは、失敗写真、使えない写真だということだから。

プロとして、それはあってはならないこと。もしそんなことになれば、そのクライアントからの仕事は二度とないだろうと覚悟しないといけないでしょう。とはいえ、そもそも最撮影が可能な仕事自体が少ないのですが。

写真の腕を確実に上げる方法

さて。今日は8月31日。私の写真塾の1年コースは、昨日が今年度の最終日でした。明日から新たな1年が始まります。

この1年、受講された方の中には、私から指摘されて、最撮影に行かれた方も何名かいらっしゃいます。

いえ、この場合は私が再撮して来い!なんて言ったのではありません。自主的に行かれたのです。そういった方たちの写真に向き合う姿勢というか、熱意には感動しました。

もう一回、撮り直しに行く人なんて、ほんと少ないですよ。また撮りに行くなんて面倒だし、面白くないと考えるのが、まあ普通だと私も理解しています。

でも、再撮に行くと、写真が俄然、上手くなるのも本当です。

もっとこのようにすると良いと教えられたら、大抵はナルホドねと思いますが、でもナルホドと思ったときこそ、注意したいのです。

ナルホドなと思うということは、分かったということ。でもちょっと厳しいことを言うようですが、それって、分かった気になっているだけで、本当は分かっちゃいなかったりします。

いえ、頭ではちゃんと理解されているのです。でも、実際に再撮に行くと、新たな気づきが得られたり、別の角度から見えてくることがあります。たくさんあります。

だから最撮影することで、俄然、腕が上がるんですね。

最撮影なんて、面倒ですよ。面白くないかもしれません。でも、行けば必ず腕が上がるんです。全てにおいて行けとは言わないけれど、もし、もう一回撮り直すという経験をしたことがないなら、いちどは経験してみていただくと良いのではないでしょうか。

気付きはナマモノ

でもひとつ付け加えておくと、例えば桜の季節は年にいちどあるのだから、何度も撮りに行っているとか、それだと、ダメだとは言わないけれど、効果は少ないでしょうね。

気づきっていうのはナマモノです。なるべく早くに再チャレンジしてみることが大事なんですね。

私たちカメラマンだって、仕事で、例えばスポーツ写真でも、ブライダル撮影でも、何度も同じ経験をするうちに、上達していきます。

同じような撮影シーンを何度も経験を積み上げるから、上達するのです。

明日から、9月。今年も写真シーズンと言っていい秋になります。ぜひ撮るものの多いこの季節に、どんどん写真を撮りにいって、腕を上げていってください。

ではまた来週、火曜朝7時にお会いしましょう!

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