#212 桜を素敵な雰囲気に写そう!
Podcastの第212回をお届けします。音声で聴く方は一番下に。文字で読みたい方はここからどうぞ。
桜の写真はチャンスが少ない
こんにちは。カメラマンの大野朋美です。
全国の広い範囲で、桜の開花宣言がありました。2021年は、例年より少し早いようですが、いよいよ春本番の到来です。
毎年、この短い期間が勝負なんですよね。短い上に、天候も安定しない、曇りや雨の日も多いですし…。
撮影に行けるチャンスが少ない中でも、より自分の納得のいく、いい写真を撮りたいものです。
そこで、今回は、桜をイメージ通りに写すためのコツをお話します。
それはズバリ、桜のイメージを言葉で表現してみるということです。
私のYoutube番組、プロが教える、動画で学ぶ、みんなの写真塾 ミニ版の第12回では『言葉をヒントに伝わる写真を撮ろう!』というテーマでお話しました。
そこでお話したことは、たとえば「爽やか」とか「ダイナミック」といった、雰囲気を表す言葉を頼りにして、自分のイメージを固めて写すようにすれば、より伝わる写真になるということでした。
ですので桜も、こういった言葉を頼りに写してみるといいです。
桜のイメージを言葉にすると?
あなたは、桜に対するイメージを言葉で表現してみてくださいって言われたら、どんな言葉が思い浮かびますか?
・・・・・・
いかがでしょう? いまどういった言葉が思い浮かんだでしょうか?
ではここから、私からも幾つかご紹介しておきますので、参考にしてみてください。
まず「きれい」・・・いえ、これは漠然とし過ぎていますので、なるべく使わないようにします。
先ほど紹介したYoutube番組内でも、最後の方でお話ししているのですが、「きれい」というのは示す意味が広すぎて、イメージが固まらないので、避けた方がいいです。
例えば誰か知らない人に、何かについて、「それってどうだった?」と尋ねてみたとき、「きれいだったよ」と返事されても、何だかよく分からないですよね?
なので、もう少し明確にイメージできる言葉を選んだ方がいいです。
例えば、満開の桜なら「華やか」とか。
ピークを過ぎていたり散り際なら「儚い」とか。
また、桜の花をアップで写すなら「可愛らしい」というイメージも当てはまるでしょう。
前ボケを使ったり、大きくぼかしてとるなら、「透明感」とか、春らしいイメージなら「ふんわり」なんていかがでしょうか。
また桜ってよく、神社やお寺に見事な木があるので、撮りに行かれる方も多いと思います。そこで、お社と一緒に写すなら「みやびな」といった言葉もいいかもしれません。
またもし雨の日に、それでも写しに行ったなら、「可憐な」という言葉もいいかもしれませんね。
夜桜なら「妖艶な」とか。ライトアップされている夜桜は「艶やかな」ってイメージも当てはまるでしょうね。
こういった言葉をイメージしながら、構図や撮り方を考えてみるのも、楽しいですよ。
例年とひと味ちがった素敵な写真が撮れることを願ってます!
ではまた来週、火曜朝7時にお会いしましょう!