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#228 写真のセンスが磨かれるハナシ

Podcastの第228回をお届けします。音声で聴く方は一番下に。文字で読みたい方はここからどうぞ。

センスと感受性

こんにちは。カメラマンの大野朋美です。

前回のポッドキャストのさいごに、私の写真塾ではセンスを磨いていただいてます、なんてことをお話しました。サラッと言ってしまいましたが、「いや、そもそもセンスは学べるの?」、「センスって勉強して変わるものなの?」って疑問に思われた方もいるかもしれません。

そこで今日は、私が写真塾でお話しているような、実際にセンスが磨かれる話をしてみようと思います。

まず「センス」と「感受性」をごっちゃに考えている方も少なからずいると思うのですが、これらは、ここでは別モノと考えてください。ここを一緒くたに考えると、話が分からなくなります。

感受性は、「強い」とか、「鈍い」と言います。感受性とは文字通り、何かを見たときに感じたり、味わったりと、受け取るものです。

そしてここで言うセンスとは、表現に関わる言葉です。表現とは、やはり字の如く、表に現すことです。受け取ったものを、今度は自分の外に向けてどう形にしていくのかというハナシです。

たとえば「あの人はファッションセンスがいい。」なんて言いますよね。センスというのは表現です。

ここでは、そういう意味のセンスについての話をします。

写真のセンスが磨かれる話

ではここから、写真のセンスが磨かれる話に入っていきます。

例えば、カメラ教室とか、カメラの本で、露出を変える方法を学んだとします。

写真の明るさを変える方法が分かったのだから、写真が暗すぎたと言った失敗は減るでしょうし、自分の好きな明るさで写すことが出来るようになります。

でも、写真の明るさが、見る人にどういう印象を与えるのかということを考えたことはありますか? 全体的に明るい写真は、見る人にどういう印象を与えると思いますか?

それは例えば、見た人の気分を左右します。

当然、写している風景や被写体にも寄りますが、明るい写真は、観ていて気分が明るくなります。

晴れた日の日中に、緑あふれる公園で写した写真を観ると、どういう気分になるでしょう?

大抵の人は、明るい気分になると思います。爽やかな、清々しい気分になるかもしれません。

そんな公園でも、夜になって街灯のあかりだけが照らす暗い公園の写真を観ると、どんな気分になるでしょう?

まず、文字通り暗い気分になるかもしれません。また、暗いというより不安な気分になるかもしれませんし、そうではなく落ち着いた気分になるかもしれません。

もちろん全ての写真がそうだという話ではなく、まず明るさが観る人にどう感じられるのかを知っておくと、爽やかな雰囲気の写真にするにはどうすればいいか、落ち着いた雰囲気の写真にするにはどうすればいいのかが分かります。

ではもうひとつ、色ついても少し触れてみましょうか。

ここでいう色とは、ホワイトバランスのことです。

色は、温度感を左右します。

ホワイトバランスの色温度を高めに設定して、全体的に赤っぽかったり、黄色っぽく写したら、あったかい印象を受けます。

逆に、色温度を低めに設定した、青っぽい写真は、涼しげだったりとか、冷たい印象になります。

こういったことが分かるようになることで、センスは磨かれていくのです。

私のyoutube「みんなの写真塾」の無料版でも、そういう説明の仕方をしていることが多いと思います。

まだの方はぜひいちどご覧いただきたいですし、ご覧になったことのある方も、そういう目でもういちど観てみると、発見があるかもしれません。

ではまた来週、火曜朝7時にお会いしましょう!

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