#205 自然を写し、季節を感じながら生きよう
Podcastの第205回をお届けします。音声で聴く方は一番下に。文字で読みたい方はここからどうぞ。
2021年の節分は124年ぶりの2月2日
こんにちは。カメラマンの大野朋美です。
今日は2021年2月2日、節分です。節分が2月2日になるのは、明治30年以来、124年ぶりのことらしいです。
節分って2月3日に固定じゃなかったんだと驚いたので、ちょっと調べてみました。
そもそも節分っていうのは、二十四節気のひとつ立春の前日のことなんですよね。つまり節分が2日になったというより、立春が3日になったから、節分も1日移動したってことになります。もっといえば、暦の1年の最初は春分点から計算されるので、昨年の立春が3月20日だったから、今年の節分が2日になったともいえるわけで…。
いやいや、春分が3月20日の年だって、2月3日でしたよね。なので、何故そうなるのかっていうのを、ちょっと説明してみたいと思います。
1年には1恒星年と1太陽年がある
まず地球が太陽の周りをきっちり365日で一周しないことはご存知ですよね。なので閏年があります。でも閏日を設けても、さらに若干のズレが生じているそうです。
そしてもうひとつ、地球の地軸が、真っ直ぐじゃなく、少し傾いていることもご存知だと思います。
これは23.4°傾いているそうなんですけど、でもこの傾きの方向は、年によってちょっとずつ変わってくるそうです。
ちょっと思い出してみてほしいのですが、独楽回しでコマが止まる前に、軸がグルングルン回りますよね。あんな感じで、いやあんなに大きくはないですが、動きとしてはあんな感じで、軸が回っているそうです。回っているって言っても、1周するのに2万6千年掛かるそうですけどね。
で、これ何の話をしているかというと、1年って厳密には地球が太陽の周りを一周して、元の位置に戻ったら1年って思っていますが、それは1恒星年と言って、
それに対して暦を決める、つまり季節を合わせるために決める1年って、1太陽年というそうで、そこにはこういった地球の自転軸の動き(歳差)も考慮に入れて計算しているそうで、1恒星年とは少しずれるみたいなんですね。
その1太陽年は平均365.24219日、つまり365日と6時間足らずとなるそうです。
先ほど1年は春分点を起点にすると言いましたが、春分の日は、春分点が来る日で、春分の瞬間は、今年は3月20日の18時37分だそうです。
だから春分の日は3月20日。
立春は2月3日の23時59分だそうですので、3日が立春となるそうです。つまり、あと1分違っていたら4日だったんですね。
惜しい!…って何が惜しいのかわからないですが(笑)
ということで、この辺りのことは国立天文台のホームページに詳しく載っているので、もっと勉強してみたいという方は、どうぞそちらをご覧ください。
季節の移り変わりと身体のリズムを感じて生きる
さて明日は立春。実は私は、一年のスタートを立春に置いています。というのも、いつだったか、多分10年くらい前だと思うのですが、自分の感覚として、本格的なスタートとして自分が動き始めているのは、どうやら立春の頃だなと気づいたことがありました。
1月1日が1年の始まりだとして、気持ちを新たにスタートダッシュするのが普通なのかもしれませんが、私は何事にもエンジンが掛かるまで時間の掛かる人でして…。
ちょっと言い訳すると、毎年12月が年末まで忙しいこともあって、1月はどちらかというとスローダウンして、休息の月なんです。なので1月1日に気持ちを新たにはしますが、それは気持ちだけのことで、実際に体が動き出すのが節分、立春くらいからです。
そういった自分の体のリズムを知ってからは、もうそのつもりで計画して生きてますね。じっさい旧暦では、立春が一年の始まりとされていたそうですので、そう間違った感覚でもなさそうです。
それに立春という言葉を聴くと、梅の花がパッと咲いていたり、少しづつ春の日差しに近づいていく感じがして、今年一年が始まるぞって感覚になり、私は気分が明るくなるのですが、あなたはいかがですか?
花や自然の風景を写すのが好きな人は、こういった季節の移り変わりや暦にも敏感だと思います。だから、すでにそういった季節を感じ取る感覚も研ぎ澄まされているのだろうと思います。
ぜひ季節とご自分の身体のリズムがどうなのかについても、感じ取ってみてくださいね。
ではまた来週、火曜朝7時にお会いしましょう!