PL(偏光)フィルターとは?使い方の解説動画アリ

1. PLフィルターとは

PLフィルターのPLとは、「Polarized Filter」の略で、polarizing=偏光、filter=フィルターです。何のために使うものかというと、反射する光をコントロールするためです。例えば窓やガラス面に反射する光や水面に反射する光を、じゃまに感じたことはありませんか? これは、そういったものを除去したり、軽減したりできます。
現在はC-PLフィルター(circularly polarized light filter、円偏光フィルター)が一般的です。以下ここでは、C-PLフィルターを単にPLフィルターと書きます。
効果や、どんな場面で使えるのか、使い方や注意点などを以下の動画で解説しました。これを観ていただくだけで、すぐに理解できます。

文字で読みたい方は、ここから説明していきます。

2. PLフィルターの使い方

例えばこのような、ショーウィンドウに光が反射していて、そこに置いてある物や、中に見えているものをじゃましていることって、ありますよね。そういったとき、PLフィルターを使えば、この白く光っている部分を、消したり、軽減したりできます。

そのためには、まずPLフィルターをこのようにレンズの前に取り付けます。

取り付けると、前部分がクルクルと回ることが分かります。ファインダーをのぞきながら、少しづつ回してみると、このように消えてくれます。

さらに回すと、また元のように戻ってしまいます。PLフィルターは、90度回すと、効果の最大と最小が表れます。

3. PLフィルターを使う際の注意点とカメラの設定

光は消えてくれましたが、効果最大のところまで回して写したので、写真が暗くなってしまいました。PLフィルターを使うときは、このように写真が暗くなってしまうことに注意です。写したときに、反射が消えているか確認すると思いますが、明るさを確認することも忘れないようにしてください。もし暗くなっているなと感じたら、明るさ(露出)を+に補正するなど、調整してください。補正した写真がこちら。

またPLフィルターを使えば、どんな状況でも魔法のように消えてくれるわけではありません。例えばこのようにショーウィンドウの真正面に立って、自分が映り込んでしまい、困った経験はありませんか? でもこういったシーンでPLフィルターを使っても、残念ながら写ってしまう自分を消すことはできません。

PLフィルターを使うときは、このように、写したいモノの面に対して斜めから写すようにします。

さて、PLフィルターは他にどういったシーンで使えるのでしょうか。以下にご紹介します。

4. PLフィルターを使うシーン①水面

PLフィルターが活躍するシーンの代表といえば、水面反射です。たとえばこの写真に・・・

PLフィルターを使って写すと、このようになります。

水面が光を反射して白くなっていたのが消えて、水底が見えているのが分かります。

次に、これはお天気の良い日の海の写真ですが、これにPLフィルターを使えば・・・

このようになります。赤い矢印で示しましたが、変化が分かりますでしょうか? 分かりづらい場合は、もう一いちど上の写真を見直してみてください。よく見ると波打った海面が白っぽくなっていないですか? 下の写真だと、それが消えていますよね。

5. PLフィルターを使うシーン②青空

PLフィルターの出番がある代表としては、青空もあります。たとえばこういったシーン。赤い丸で囲った部分を下の写真と比べてみてください。

PLフィルターを使うとこのようになりました。

例えばビルや建物の背景に広がる青空を写したとき、桜や紅葉などの背後に肉眼では青空が広がって見えるのに、写真に写すと白っぽく写ってしまって残念に思った経験はありませんか? そんな時に、PLフィルターを使えば、白っぽくなってしまった空の、青を引き出すことができます。

ただ、どんなときもこのように青くなってくれるとは限りません。注意したいのは、太陽の出ている方向の空に使っても意味がないことです。逆光で使うのではなく、順光の時に使います。太陽を背にした方向で使ってください。
また順光であっても、単に明るさの設定が明るすぎて(露出オーバー)白く写っている場合もありますので、そのときは明るさ調整をするようにしてください。

6. PLフィルターを使うシーン③葉っぱ

木の葉を写す時にもPLフィルターの出番があります。たとえば、こちらの写真にPLフィルターを使えば・・・

このように写ってくれます。

鮮やかな新緑や、紅葉した葉を写す時に出番が多いですが、まったく反射を消してしまうと、上の写真のように、逆にキラキラ感が無くてイメージと逆になることもありますので、そこは効かせる(回転させる)量を調整するなりしてください。

7. PLフィルターの選び方

PLフィルターは、他のフィルターに比べて、ちょっとお高めなんです。でもレンズに取り付けて使うので、1枚持っていれば大丈夫というわけではなく、使うレンズごとに購入することになります。(※アダプターリングという選択もあります)となると、ついついお安いものを求めがちです。でも安い方を選んでしまって、大丈夫なのか、リスクはないのか、正直そこのところも気になりますよね。
最後にPLフィルターの選び方として、そういったリスクをご紹介しておきます。

まず分かりやすいところでは、超広角レンズにPLフィルターを取り付けて使った場合のリスクです。こちらの写真をご覧ください。

写真の四隅に暗い影が写っています。これを“ケラレ”といいます。超広角レンズで写したときは、四隅がケラレることがあるのですが、そのためにPLフィルターには薄枠のものもあります。薄枠の方が少々お高い傾向にはありますが、こういったことを回避したいなら、薄い方を選ぶといいでしょう。ただ、それでも全てのレンズでケラレが出ないとは言えないんですけどね…。

写真を撮った時にも、毎回プレビューして確認するときに、拡大するなどして、四隅をよく確認した方がいいでしょう。屋外だとパッと見た感じでは気付きにくいことも多いです。

他に選ぶポイントとしては・・・
最初に、PLフィルターを使うと写真が暗くなると言いましたが、その暗くなる度合いが軽減されているタイプがあります。また強度の違いや、撥水・撥油タイプを選ぶと、水を弾いたり、指紋がつきにくくなるとか。僅かにフィルターレンズ面で光が反射しているのですが、その反射率がラインナップによって違っていたりなどです。

いかがでしたか? ぜひPLフィルターを活用してみてください!

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