
こんにちは。写真を教えている、カメラマンの大野朋美です。
もうすぐバレンタインデーです。
毎年この時期は、限定販売の見目うるわしいチョコが店頭にズラリと並びますよね。そういったチョコは、一口で食べられちゃうので、なんだか勿体ないように感じませんか? なので口に入れる前に写真に撮っておきたいし、せっかくなら素敵に写しておきたいものです。
そこで今回はチョコレートを写すときに、覚えておくとよい撮影のコツをお伝えします!
箱・パッケージを撮影するときは
チョコの撮影に入る前に、箱の撮影について触れておきます。
箱を机などに置いてそのまま写すと、だいたいこんな風になりますよね。
でもこれよりは下の写真の方がカッコよくないですか?
これは箱を斜めに起こして写しました。下の写真のように、ちょっとした工夫をしています。
ひとつは箱の後ろに物を置いて支えてます。もうひとつは、手前に滑らないように、箱をテープで固定してます。
こんな風にひと手間くわえるだけで、カッコよくなりますよ。
チョコレートを写す時の光
この写真は自然光で写しました。
こっちは部屋の蛍光灯で写しました。
光は自然光でも蛍光灯でもLEDでもいいです。ポイントは、斜め上から光が当たるようにすることです。
物撮りやテーブルフォトに詳しい方は、撮影ボックスが良いと考えている方もいると思いますが、チョコレートの場合は、むしろ撮影ボックスなど使わない方が上手くいきます。
これが撮影ボックスを使って写した写真です。
まあこれはこれで、NGってわけじゃないですが。
撮影ボックスというのは、光をきれいに拡散させるように作られています。できるだけ影が出ないようにするためのものです。でもチョコレートの場合は、上の2枚の写真のように、多少影が出た方が、ビターでカッコいい写真になるんですね!
チョコレートの撮影で一番大事なポイントとは?
チョコの写真の見栄えに最も大きく影響するのは背景です。つまり器や敷物を選ぶことです。
まず白い皿など、白いものよりは、茶色や黒など、チョコと同系色の渋い色を選んだ方がいいでしょう。
こちらは黒い敷物の上にガラスのお皿を乗せて、その上に並べています。
ちなみにこれも自然光です。
また、こういうのもいかがでしょう?
ココアを茶こしで振っただけで、できますよ!
チョコレートを写真に撮るときの注意点
最後に、撮影に取り掛かる前に知っておいてほしい注意点をお伝えしておきます。
それは、チョコを指で触らないことです。
チョコレートのツルッとした表面にもし指紋が付いてしまったら、どうにもなりません。リカバリーは、ほぼ不可能です。
なのでチョコを取り出すときや、配置させるときは、箸をつかうとか、ビニール手袋をするとか、ちょくせつ指で触らない工夫をしてください。
いかがでしたでしょうか。ぜひトライしてみてくださいね。
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