雨の日は、こんなステキな写真が撮れます

しとしと雨の続く梅雨や秋の長雨の季節は、憂鬱な気分になったり、何かするのが億劫になりがち。写真は好きだけど、雨のなか出かけて行って、カメラが濡れるのも嫌だしと、家に閉じ籠もりがちです。でもほんとうは、雨の日こそステキな写真が撮れるチャンスなんです。

それって、どんな写真が撮れるの?

たとえばドラマを感じるストーリー性のある写真、心象風景を表現した写真、作品にできるような写真が生まれる可能性が高いです。

いかがでしょう。そんな期待が高まれば、雨の日も楽しくなること間違いなし。じっさい、どんな写真が撮れるのか、写真をお見せしながら下に説明していきますので、ぜひ読んでみてください。きっと写真を撮りたくなって、雨が降るのを待ち遠しく感じると思います。

※写真の腕が中級以上の方に向けた記事です。雨の日の写真の撮り方、テクニックを知りたい方は一番下に貼ってあるリンクからどうぞ。

水溜まりに映る風景を写す

とくべつ感じるものがないような、ありきたりの風景でも、水溜まりに映り込んだ風景として見れば、そこにドラマを感じて心が動いたりするものです。

水溜まりに映った風景を写すときは、“鏡の向こう側の世界”とか、“異世界”など、なにか“向こう側の世界”をイメージして撮ってみるといいでしょう。水溜まりを見つけたら、そのときの自分の立ち位置を変えながら、うまい構図になる場所を探ってみてください。

ちなみにこの写真は、パッと見ただけではモノクロに見える人もいるかと思いますが、モノクロではなく、彩度をかなり落とした写真にしています。

地面に落ちた花や葉っぱを写す

地面に落ちた花からは、儚さや寂しさ、生をまっとうした者の美しさを感じたりするものです。そういったものが雨に濡れている姿を目にすると、いっそう際立って伝わってきます。

赤い花だと特にそういった感情が呼び起こされます。

撮影のポイントとしては、少しアンダー(暗)目に写すといいでしょう。

彩度についてのポイントです。乾いた場面だと、枯れた感じを出すために彩度を下げた方が伝わってくることが多いです。濡れている場合は、逆に鮮やかにすることで、栄枯盛衰といった感を表現できたりするでしょう。

窓やガラス越しに写す

窓やガラスに付いた雨粒にピントを合わせ、その向こうの景色をボカして写せば、センチメンタルな気分の写真が撮れます。

この写真は、車窓から写しました。

ちょっとさびれた海岸の風景を、そのものズバリを写すのではなく、窓についた雨粒にピントを合わせて、ボカして撮ることによって、いっそうセンチメンタルな旅情を表現しています。

アプリやソフトで加工して作品に

こちらは、草の茎の曲線が美しいことと、それに付いた水滴の並びがおもしろいなと思って写しました。

でも写しただけじゃなくて、ちょっとアプリで加工しています。こうすることで、自分のイメージに近い作品にすることができました。

これはPhotoshopを使いましたが、スマホアプリを使ってもいいと思います。

このようにアプリやソフトを使って、自分の心象風景に近いイメージに仕上げることも楽しいですね。

いかがでしたでしょうか。雨の日は、こんな風に、乾いたシーンでは表現できない様々な雰囲気の写真を撮ることができます。まだまだ他にもステキな作品が生まれる可能性があるのが雨の日です。ぜひ、自分だけの世界も見つけてみてくださいね。

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